• 葬儀はなぜ行われるのか

    日本における葬儀の在り方は仏教の影響を強く受けています。仏教的思想に基づき葬儀は行われ、現代に到るまでその形を少しずつ変えながら続いています。今では当たり前のように行われている葬儀も本来深い目的があって行われているものです。ここでは葬儀を行う目的について深く説明しています。

    仏教的思想から言えば、葬儀を行うことの目的は遺族が死者の魂を供養することにあります。
    仏教においては人間の生と死を4つの世界に分け、それが繰り返されるとされています。4つの世界とは、母体に宿る瞬間である「生有」、生まれてから死ぬまでの生涯を表す「本有」、死んだ後、次の生有に移るまでの期間である「中有」、死んだ後、次の中有に移るまでの一瞬を表す「死有」です。
    この4つの世界が繰り返されることを輪廻と呼び、死後の世界では生前の報いを受ける因果応報と呼ばれる教えがあります。
    仏教においては生も死も同等のものとしてとらえられているということになります。だからこそ、生の世界にいる人々は心残りの無いよう死者を供養しなければなりません。

    近年の葬式は業者に任せることが多くなり、自身が本当の意味を理解しながら葬儀を行うことは少なくなったように見受けられます。葬儀の本当の意味を知ることは、日本人のが歩んできた歴史を知ることにもつながります。正しい葬儀を行うということは死者の供養にもつながりますが、同時に遺族の心を癒し、心残りのない葬儀を実現することにもつながるのです。